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医療脱毛のカウンセリングに行ってきた話

思ったより怖くなかった。カウンセリングから施術まで 美容・健康

予約ボタンを押すまでに、2週間かかった。

調べることは調べ終わっていた。医療脱毛とサロン脱毛の違い、料金の相場、回数の目安、クリニックの比較——ひととおり頭に入っていた。それでも「じゃあ行こう」と動けないまま、スマホの画面を何度か閉じた。

理由はうまく言語化できなかった。怖いわけでもない。高いと思ったわけでもない。ただなんとなく、「自分がクリニックに行く」という絵が頭の中でうまく結べなかった。30代後半になって、美容クリニックに足を運ぶ自分、というのが、まだどこかピンとこなかった。

結局、妻に「予約したの?」と聞かれて、「明日する」と答えた翌朝に予約した。人生の多くの決断はそういうものだと思う。

この記事では、カウンセリングの予約から施術、数回通った後の変化まで、実際に経験したことを書いていく。「行ってみたいけど踏み出せない」という人の参考になれば十分だ。


行こうと思ったきっかけ

原点は妻の一言だった。「ひげ剃り跡、青く残ってるよね」——それだけのことで、自分が毎朝10分かけて剃っているのに午後には青さが戻ってくる現実を、改めて意識するようになった。

それ以来、営業先で初対面の人と話すときに、なんとなく口まわりが気になるようになった。別に誰かに何かを言われたわけじゃない。でも、気にしはじめると止まらない。

調べてみると、30〜40代の男性の利用者は思っていたより多かった。「清潔感のため」「毎朝の手間を減らすため」という動機が大多数で、特別なことをしている感覚ではなかった。料金も20年前のイメージとは別物で、ひげ3部位なら数万円から始められるクリニックが普通にある。それを知ったとき、行かない理由が一つ減った。

何週間か迷って、「とりあえずカウンセリングだけ行ってみよう。契約しなくていい」と自分に言い聞かせて予約した。その言い訳が功を奏した。


クリニックを選んだ理由

比較記事を書いたときに複数のクリニックを調べていたので、候補は4〜5院に絞れていた。最終的に2院のカウンセリングを受けて決めることにした。

選んだ基準

自分が決め手にしたのは3つだった。

まず立地。職場から帰り道で寄れるかどうか。続けることを考えると、これが一番重要だと感じた。わざわざ行かなくていい場所にあること——それだけで通うハードルが下がる。

次に麻酔の有無と費用。ひげは痛みが出やすい部位と知っていたので、麻酔クリームが使えるかどうかと、別途料金がかかるかどうかを事前に確認した。

最後に途中解約のルール。転勤があるかもしれないという事情があったので、途中で通えなくなったときの対応をサイトで確認してから予約した。契約後に知って後悔する類のことは、事前に調べておいて損はない。

カウンセリング前にやったこと

クリニックから案内が来て、初めて「施術前日にひげを剃っておくこと」という指示に気づいた。カウンセリングだけのつもりだったが、当日空きがあれば施術も受けられると書いてあったので、念のため前日の夜に剃っておいた。あとは予約確認メールをスクリーンショットしておいたくらいで、特別な準備は何もなかった。


カウンセリング当日の流れ

行ってみて最初に思ったのは、「普通だな」ということだった。いい意味で。

受付から待合室まで

クリニックは駅から3分ほどのビルの中にあった。入口は一般的なオフィスビルと変わらない雰囲気で、「美容クリニックに来た」という緊張感は思ったより少なかった。受付で名前を伝えると、すぐに案内された。待合室には男性だけが数人いて、年齢層は20代から40代くらいまでと幅広かった。「自分だけが浮いている」という感覚はなかった。

スタッフとの面談

最初に担当スタッフから、脱毛の仕組み・回数の目安・料金のプランについて説明を受けた。調べていた内容と大きく外れることはなかったが、「自分の毛質だと何回くらいかかりそうか」という個別の話は、ここで初めてリアルな数字として出てきた。

毛の濃さや肌の状態を簡単に確認された上で、「ひげ3部位なら8〜10回程度が目安になりそう」という説明だった。ネットで調べた相場と一致していたので、特に驚きはなかった。

医師との診察

その後、医師による簡単な診察があった。肌の状態と脱毛への適性を確認する内容で、5〜10分ほど。「施術上の注意点はありますか」と聞いたら、肌トラブルが起きた場合の対応についても丁寧に説明してもらえた。医師が直接話してくれる、という安心感は確かにあった。

料金の提示と契約の雰囲気

説明が終わると、プランの見積もりを出してもらった。複数のコースを提示されたが、「今日決めなくても大丈夫です」と最初に言ってもらえたのは助かった。実際、その日は契約せず、もう1院のカウンセリングを受けてから決めることにした。「検討します」と伝えたときの担当者の対応は、特に感じ悪くもなく、引き止められることもなかった。カウンセリングの質が、そのままクリニックの誠実さを反映している、とはよく言われるが、この院については概ねそう感じた。

2院目のカウンセリングを受けた後、料金・立地・麻酔の費用を比べて最終的な院を決めた。決め手は、帰り道に自然に寄れる場所にあったことと、麻酔クリームが追加料金なしで使えること、の2点だった。


施術当日の流れ

契約から最初の施術まで、約2週間だった。予約は平日夜の枠を取った。仕事終わりに直接向かえる時間帯で、思ったより生活に組み込みやすかった。

施術前の準備

前日の夜にひげを剃ることと、当日は日焼けした状態で来ないこと。これだけが事前の注意事項だった。クリニックによっては施術当日のアルコールや激しい運動を避けるよう指示されることもある。案内メールをよく読んでおくと安心だ。

受付から施術室へ

当日は受付を済ませると個室に案内された。施術台に横になり、まず麻酔クリームを塗って15〜20分待つ。この待ち時間が、一番「いよいよだな」という感覚になる時間だった。施術そのものより、この待っている時間のほうが長く感じた。

照射の感覚

麻酔クリームが効いた状態での照射は、「チッ」という音と、軽い熱感が繰り返される感じ。鼻下は少しチクっとしたが、怖さのピークはカウンセリングの帰り道だったと思う。実際に経験してみると、想像していたより落ち着いて受けられた。

ひげ3部位(鼻下・あご・あご下)で施術時間は30〜40分ほど。照射後は軽い赤みがあり、保湿剤を塗って終了。「肌が少し敏感になっているので、当日は激しい運動や入浴は控えてください」という説明を受けて帰った。

施術後の肌の状態

翌日の朝、照射した部位の赤みはほぼ引いていた。毛が抜けるのは照射から1〜2週間後が多く、「ポロポロ」と毛が取れはじめる感覚がある、と言われていた。実際、10日ほどして洗顔のときに毛が抜けていくのを実感した。これが「効いているな」と初めて体感した瞬間だった。


数回通った後の変化

3回目が終わった頃から、変化がはっきりしてきた。

ひげの量と質の変化

まず気づいたのは、毛の密度が下がってきたことだ。剃った後の青さが、以前と比べて薄くなっていた。朝剃っても夕方まで気にならない日が増えてきた。毎日剃っていたのが、2日に1回で済む日が出てきた。

4回目が終わった後は、「剃り残しがほとんど気にならない日」が週の半分以上になっていた。完全になくなったわけではないが、「手間が大幅に減った」という実感は確かにある。

肌荒れの変化

副産物として、肌荒れが減った。毎朝カミソリを当てていたときは、口まわりに小さな赤みや吹き出物ができやすかった。施術を重ねるにつれて、剃る回数が減り、それに伴って肌への摩擦も減った。今は口まわりの肌が、以前より明らかに落ち着いている。

妻の反応

3回目が終わった頃、妻に「なんか口まわりきれいになってきた気がする」と言われた。自分では気づきにくい変化も、傍から見るとわかるらしい。この一言が、続けてよかったと思った瞬間だった。始めるきっかけをくれた人からの言葉なので、素直に嬉しかった。


やってみてどうだったか

結論から言うと、やってよかった。費用と時間の投資として見合っているか、という問いへの答えは「合っている」だ。

費用面の実感

ひげ3部位で複数回通った費用は、外食を数回我慢する程度のペースで積み上がっていく感覚だった。一括で見ると「高い」と感じる金額でも、分割払いやローンを使えば月々の負担は思っていたより小さかった。それよりも、毎朝10分×365日のひげ剃り時間を金額に換算したら、むしろ早くやっておけばよかったと思う。

時間の投資として

通院は1〜2ヶ月に1回、施術は30〜40分。仕事帰りに寄れる距離であれば、生活への影響はほぼない。最初の1回目が心理的に一番重いだけで、2回目以降は「ただの通院」という感覚になっていた。

30〜40代の男性に勧めるとしたら

「脱毛は若い人がやるもの」というイメージは、少なくとも自分の体験では当てはまらなかった。クリニックに行けば同世代の男性は普通にいる。スタッフも特別な目で見てくることはない。ハードルは自分の頭の中にしかなかった、というのが正直な感想だ。

毎朝のひげ剃りが面倒、剃り跡の青みが気になる、肌荒れがなかなか治らない——そういう悩みがある人は、一度カウンセリングだけ行ってみることをすすめる。契約しなくていいし、話だけ聞いて帰ってくることもできる。行ってみて「やっぱり自分には違うな」と思ったならそれでもいい。判断は行ってからでも遅くない。


まとめ

予約ボタンを押すまでに2週間かかった話から始めたが、今振り返ると「あの2週間はなんだったんだろう」という気持ちが正直なところだ。

カウンセリングは思ったより圧がなかった。施術は思ったより痛くなかった。変化は思ったより早く出た。「思ったより」が続くのは、事前の想像が全部大げさだったからだと思う。

どのクリニックに行けばいいか迷っている人は、比較記事を参考にしてほしい。自分の優先順位——料金なのか、立地なのか、男性専門環境なのか——を決めてしまえば、選択肢はかなり絞られてくる。

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